体験記|住まい選び研究室 運営者(Netforward 森山)|最終更新: 2026-08-27

「中古を買ってリノベ」という第3の選択肢——エージェント相談で視界が開けた話

本記事は運営者個人の体験と考えをまとめたものです。特定のサービスの利用や購入判断を保証・推奨するものではありません。当サイトでは今後アフィリエイト広告を掲載する場合があります(アフィリエイト表記)。

住まい探しを始めた頃の私の頭の中には、選択肢が2つしかありませんでした。「新築の戸建てを建てるか」「新築マンションを買うか」。中古という言葉は、正直なところ「妥協」の同義語でした。

その私が、5年の迷走の末に一番心を動かされたのは、中古マンションを買ってリノベーションするという「第3の選択肢」でした。しかもそれを教えてくれたのは、物件情報サイトでも住宅展示場でもなく、一人の不動産エージェントとの面談でした。この記事では、その体験と、相談という手段を最大限活かすために私が学んだことを書きます。

なぜ「新築の二択」で行き詰まったのか

詳しくは別の記事に書きましたが、私は100件近く物件を見ても決められませんでした。行き詰まりの構造は、あとから考えるとこうです。

つまり私は、「立地」と「広さ・自由度」と「予算」の三すくみの中で、どれかを諦める決心がつかないまま堂々巡りをしていたのです。

相談は「物件の話」から始まらなかった

そんな折、中古マンションの流通とリノベーションを一貫して手がける不動産サービスの存在を知り、半信半疑でエージェント相談を申し込みました。

意外だったのは、面談が物件の話から始まらなかったことです。最初の時間はほぼすべて、私たち夫婦の暮らし方のヒアリングに使われました。平日の過ごし方、休日の過ごし方、今後の働き方の見通し、お金について大事にしたい考え方。まるで転職エージェントのキャリア面談のようだと感じたのを覚えています。

ヒアリングを踏まえてエージェントが提示してくれたのは、個別の物件ではなく「考え方の地図」でした。

「お二人の優先順位なら、新築にこだわる理由は実はあまりないかもしれません。築年数の経ったマンションを買って、内装を自分たちに合わせて作り替えれば、同じ予算で立地と自由度を両立できる可能性があります。そのかわり、建物の管理状態を見極めることが何より重要になります」

5年間、新築の二択で悩み続けた頭には、目から鱗の整理でした。

「中古×リノベ」の何が私に刺さったのか

冷静に整理すると、この選択肢が私に合っていた理由は3つあります。

1. 立地を妥協しなくてよい

中古マンションは、新築が建ちにくい成熟したエリアにも物件が存在します。「住みたい街」を先に決めて、その中で探すという順番が成立しやすいのです。

2. 内装を「選ぶ」のではなく「決められる」

私は間取りや内装へのこだわりが強いタイプでした。完成品から選ぶのではなく、暮らしに合わせて間取りから考えられるリノベーションは、注文住宅的な楽しさをマンションで実現する手段だと分かりました。

3. 総予算をコントロールしやすい

物件価格とリノベーション費用の配分を自分で調整できるため、「どこにお金をかけ、どこを抑えるか」を主体的に決められます。ただしこれは、資金計画を最初に設計しておくことが前提です。

一方で、注意点も正直に

体験を美化しないために、注意点も書いておきます。

相談を最大限活かすために、準備しておくとよいこと

エージェント相談は無料で受けられるものも多いですが、準備の有無で得られるものが大きく変わると感じました。私の反省を込めたおすすめは次の3つです。

  1. 「なぜ住み替えたいのか」を一文で言えるようにしておく。動機が曖昧だと、提案も総花的になります。
  2. 優先順位の仮説を持っていく。完璧でなくて構いません。「立地>自由度>広さ>新しさ、だと思う」程度の仮説があるだけで、面談が具体的になります。当サイトの夢中歴住まい診断は、この仮説づくりのために作りました。
  3. 予算の上限感を夫婦・家族ですり合わせておく。ここが揃っていないと、良い提案をもらっても持ち帰って振り出しに戻ります(私は戻りました)。

まとめ:選択肢は「探す」より「整理して増やす」

5年間の迷走で学んだのは、住まいの選択肢は物件サイトを眺めて「探す」ものではなく、自分の軸を整理する過程で「増える」ものだということです。新築の二択で行き詰まっている方は、一度立ち止まって、第3の選択肢まで含めた地図を手に入れることをおすすめします。

あなたに合うのは新築か、戸建てか、中古×リノベか。
まずは判断軸の整理から。

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